エッセイ

なぜ人生に行き詰った人はインドへ行くのか5

スピリチュアルへの興味を開放した私は、占い師を始める事にしました。タロット、ホロスコープなど、様々な占いを勉強していきましたが、なかなか専門が決まらずもがいていました。しかし、またインドが私に近づいてきて、この問題を解決してくれたのです。

まずはタロットで占い師の活動を始めた私でしたが、タロットという少しあいまいな占術ではなく、もっと専門性のあるプロフェッショナルな占いを求めていました。

それは、人生に迷いに迷ってきた私だから余計に感じたことかもしれません。

私が悩むとインドが助けてくれました。そんな「私にとってのインド」と同じように、悩みを抱えている人に「私の占い」を提供できないだろうか?という思いがあったのです。

そこで目をつけたのが誕生日による占いです。誕生日はその人だけの、世界で一つだけのパーソナルなものだからこそ、特別な占いを提供できると考えたのです。

私は、誕生日といえば星占いだろうという単純な考えから西洋占星術の勉強をはじめました。しかし勉強を進めればすすめるほど「なんか違う?」という感覚が私の心の中に広がり、もやもやするようになりました。

最初はカフェラテを注文したのにカフェモカが出て来たような微妙な違和感でした。

しかしそんな「何かしっくりこない」という漠然とした悩みは、じわじわと私を苦しめていきました。ほんのちょっとの違和感がやがてチェーンの外れた自転車のように空回りし始め、とうとう私は前に進めなくなっていました。

分厚い解説書を読んでも、講座を受けてもまったく考えることができなくなってしまったのです。もう、西洋占星術はただの幾何学模様にしか見えなくなっていました。

私は、西洋文化や背景を体感できていないことが原因かも知れないと、今度は東洋由来の占いである、四柱推命や九星気学などに触れてみました。東洋のものならば生活や背景にはなじみがあるはずだと思ったからです。しかし、今度は大量の漢字に拒否反応を覚えてしまったのです!まさか漢字がネックになるとは思ってもみませんでした。

単純に「占い」といっても、世界にはたくさんの種類があります。ですから自分に合う、合わないがあるのは当然です。私は、西洋占星術も東洋の占術も合わないのかと、落ち込みました。でも、あきらめきれない私は、自分の「運命の占術」はきっとあるはずだと気を取り直し本屋や図書館へ時間があれば足を運びました。

私は手当たり次第に占術の本を読み漁って行きました。しかし占い関係の書籍は思った以上に少なく、さらに海外のものは本屋や図書館ではまず見つからかったのです。仕方なくネットで検索するしかありませんでした。

暇さえあれば自分にあうものを探してネットサーフィンをしていたある日。「占星術 運命」と検索していた時のことです。突然インドの文字が目に飛び込んできたのです!

それが「インド占星術」でした。

この時初めて「インド占星術」というものがあるのだと知りました。インドでは瞑想をして、ひらめくご神託が主流だと勝手な先入観を持っていました。

私の全く知らない「インド占星術」に興味津々でサイトを見ていきました。正直に言うと初見のインド占星術は全く意味がわかりませんでした。時間割のように分割された表にアルファベットが書いてあるだけの味気も色気もないものだったからです。

「なんじゃこりゃ?」こんなつぶやきが思わず口から漏れてしまったほどです。

しかしとりあえず勉強してみよう、と数冊の本を手にし、それを読み終わるころにはすっかりインド占星術の魅力に取りつかれていました。

カタカナだらけのインド占星術の用語は聞いたことのない響きのはずなのに自分の中に心地よく入ってきました。そしてその一つ一つの言葉の意味がまるで映画のように私の頭の中に駆け巡っていました。ありありとイメージすることができるのです。

「私の探していたのはこれだ・・・!」

私が西洋占星術で感じていたもやもが晴れていくのを感じました。しっくりこなかったのは、言葉の一つ一つを明確なビジョンとして頭に描くことができなかったのが原因だと気づいたのです。私にとってインド占星術はビジュアル化がとても容易で、とても相性がいい!と直感しました。

こうして私は迷い、悩み、もがいて苦しんだ末にまたしてもインドによって、伝統的なインド占星術に出会うことができたのです。

インド占星術に出会えたことで私は悩んでいる人の光になれる占術に出会うことができました。そして、新たな目標まで見つけることができました。それはインド占星術を極めること!もしかしたら生きている間には終わらない研究かもしれませんが挑戦のしがいがあるというものです!

振り返ってみると、小学生のころ、インドに旅行した友人の話を聞いただけでポジティブに動き出した事から始まり、行き詰まったり悩んだりするたびにインドが私をあるべき方向に導いてくれました。そしてとうとう、自分の情熱を傾けられるインド占星術に出会うことができました。

このように私の人生は何か問題があるとインドが勝手に解決に導いてくれました。
しかし私はまだ本物のインドの地を踏んではいないのです。

この後の私の人生にもきっと今以上の悩みや問題が待っていることでしょう。それもまた、いつの間にかインドが解決してくれるのかもしれません。

そして、私がインドの地を踏むことになるとき、それはとてつもない問題を抱えているということになるのかもしれないと思うと少し怖くもあり、また、ちょっと楽しみでもあります。

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