エッセイ

なぜ人生に行き詰った人はインドに行くのか1

私は福井県の田舎の出身です。渋谷のスクランブル交差点の1回の歩行者の人数よりも少ない人口の村で育ったため、自分が狭い世界にいる事すら自覚していませんでした。そんな自分を180度変えてくれて、広い世界へ道びいてくれたのがインドだったんです!

私とインドを最初に結びつけてくれたのが、村の小学校に都会からやってきた転校生でした。彼女は田舎にはいない、自分の意見をハッキリと主張するタイプ。お互い違いすぎる性格のためか、とても仲良くなりました。そんな、田舎では目立つ都会出身の友人が、ある時、家族でインド旅行に行くと言い出したんです。

私は衝撃を受けました!

第一段階の衝撃は、「こんな身近に、海外旅行に行く人がいるんだ!」という事。

でも、いくら田舎の子供の私にとっても、昭和も終わろうかという頃のことです。身近な人が外国に行くという事は驚きはしましたが、海外旅行自体は珍しくもなんともありませんでした。

しかし、行き先がインドです!

百歩譲って、アメリカ旅行に行くというのなら、「お金持ちだな~!」と納得できたかもしれません。

でも、もう一度書きますが、インドです!

当時の私は、インドについては「外国だ。」というぐらいで、何の知識もありませんでした。

インドってどこ?
何があるの?
ターバン巻いてー?
山奥で修行してー?

そのくらいしか知らない。 強いて言うなら、カレーの国?

本当にド田舎で暮らしていた小学生の私には、インドに行く人が身近にいるという事実を突きつけられただけで人生が変わりました。

というのも、これまで私は、あまりに井の中の蛙すぎて、自分が狭い世界で暮らしている事にすら気づいていませんでした。

私もインドという国に、行こうと思えば行けると考えただけで、世界の大きさに気付かされた気がしました。

彼女がインドから帰国し、私は旅の様子が気になって、色々な話を聞きました。インドで子供が物乞いをしている話などは、小学生の私には衝撃的すぎて、私の脳裏に焼き付く事となりました。

当時の私は、同調圧力の強い田舎で生活する事に、若干、疲れを感じていました。たとえば、明日の友人との話題についていくためにも、あまり興味のないテレビを見ておかなければというような、小さい悩みをいくつも抱えていたのです。

しかし、世界には同じ子供でも、自分の生活を送るために、自分の力で日銭を稼ぐ人がいるというではありませんか!

それを知り、本来なら私も働かなきゃ、と思うところなのかもしれませんが、当時の私は「ムラ以外にも世界があるんだ。」と、そんなごくごく当たり前の事に気がついたのです。

そんなこと?と思うかもしれません。
しかし、このことこそが、私の中の思い込み、同調圧力を私自身に気づかせる大きなきっかけだったのです!

ムラ以外の選択肢が私にはある、これに気がついたとき、日常の私の悩みなどは、とても小さく感じ、どうでも良くなってしまいました。

これが、最初にインドが私の人生を変えた瞬間です!直接、インドに行かずして、話を聞いただけで、当時の私の人生はポジティブな方向に動き出していきました。

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